初号機のリスクの向合い方と投資の振り返り
Mihoです、ブログを読んでくれている方から要望頂きましたので、どんなリスクを持った物件を購入したか(リスクの向き合い方)、そして振り返ってみてどうだったかを記載したいと思います。
私が初めて購入したのは、静岡県の物件です。リスクについて、色々と書いておりますが私の購入した物件のリスクが無いわけではございません。むしろリスクは大きいのにも関わらずその物件の購入判断をしております。
その理由や考え方を記載したいと思います。
◆購入した物件の物件情報
・静岡県海沿い案件
(海抜4m、海からの距離200m)
・設備容量:67kW
・FIT単価:24円/kWh
・施工:Loo○○社
・開発業務(土地仕込みから許認可までを自ら実施)
◆案件DD(デューデリジェンス)を行った結果
物件リスク
注1:農地転用した際に、市の担当者から隣接農地との境界に排水が流れない対策が求められた。費用を最小限に抑えるため、素掘りで出来る対策を以下図のように提案し、無事承認を得られた。ただし、O&M(メンテナンス)で定期的に素掘り部分と畔部分を修繕する必要あり。
注2:工事仕様書に過去20年の強風に耐えられるような設計と記載した段階で、工事前から普通の杭だけでは、引っ張り強度が足りない可能性があると事前に話が合った。
その際の対策を事前に話し合いうことで、工事の遅延や費用感は予め推定の範囲で対応できた。
※会社では本来、地盤の強さを測定する「ボーリング調査」を実施しますが、、1本30万円程度するため、低圧で実施するのはあまりにも費用が高額であるため断念。
◆初号機の振り返り
(1)良かった点
・工事仕様書を作成し、明確に業務範囲を指定して見積もりを取得したこと。
(工事の追加費用を抑制できた)
・許認可等を自ら調査し、申請等の対応をしたため、知識が習得出来た点
・完成品の購入ではなく、1からFIT認定等を取ったため、安く発電所を作成できた点
・完工検査を実施した点(設備トラブルが運転開始から2年以上経ちますがほぼなし)
(2)今だから思う反省点
① 境界確定業務までは、必要なかったのかなと
当該土地は、国土調査が行われていた為、立ち合い確認の際も現地に当時の杭が目印で確認でき、また隣接地権者の人も当時の立ち合い確認を覚えていた。
それを踏まえると、隣接地権者の方に「国土調査の際の境界で問題ない」ということを、書面で確認するくらいで良かったかと思います。
② すべてを自分で行うのではなく、ある程度販売店に任せる
たとえば、現地確認は少なくとも10回、それ以外にも業者選定等で多くの時間を費やしておりますが、多少お金かかっても外部使って楽をすべきであったかと思ってます。
当時は変なこだわりがあり、全部を把握してないと気が済まなく、色々と無理をしていた所がありました。
③ 設備容量にはもっとどん欲に
当時計画している段階で、ある程度余裕の持った配置で進めましたが、もっとギリギリまでパネルを張った(土地を最大限使用した)設備配置を考えればよかったと思ってます。今思うと費用対効果が高く出ていたかと思います。
④ 敷石ではなく、防草シート
今は問題ないのですが、太陽光事業が終わり地上権を所有者に返す際に敷石を取り払いを求められる可能性がある点、敷石でも定期的な除草が必要となる点を踏まえると防草シートで良かったかと考えております。
以上です。