想像を超えるパネルの影影響の実態_投資リスク⑪
Mihoです。こんにちは。
今回は実際に経験した影影響とそれを改善した内容をブログで書きたいと思います。
太陽光の購入を考えている方や、影の影響がすでにある方は実際に経験したことを書いているので、是非読んでみてください。
皆さん以下のような悩みはありませんか?
・近くに山林があり、パネルの一部が影が掛かっている。
・隣接の地権者の樹木が伸びて、一部が影に掛かっている。
・購入予定の太陽光の隣地が山林、影影響が気になる。
太陽光を始めてる人なら1度は気にしたことある、もしくは今の影響が出ている等があるかと思います。私自身1号機の北側に竹林があり、それが悪さをして想定より発電量得られていないことを経験したことがあります。
今関係ないと思っている方も、いつ誰が隣接の土地を買い、その樹木が悪さをするかもしれません。
◆太陽光の影の影響
太陽光はPCS(パワコン)まで、一枚づつのパネルが直列で繋がり、発電した電気を流しております。乾電池で直列つなぎをイメージすると分かり易いでしょうか。
つまり、たった1枚のパネルがうまく接続されていないもしくはほぼ電気がないと他が発電をしていても影響を及ぼします(他が新品の乾電池でも電気が十分に取れません)。
◆影影響の事例
下記の写真のように完工検査で影影響の指摘があり、パネルに一部が影になっていることを確認しました。
ストリングの配置図で影に掛かっている箇所を赤で表示します。
物理的に影響のあるのは、
・PCS1に繋がれたパネル3枚(写真の右側)
(32枚1直列ですので、9.3%の影響)
・PCS2に繋がれたパネル4枚(写真の左側)
(PCSは32枚の1直列ですので、12.5%)
軽微の影響であるかと思われますが。。。。実際の影響は以下の通りです。
◆発電量の実際の影響度
まずは2018年5月29日のサンプルです。
PCS1が青色、PCS2が黄緑色です。
下記の時点で、影響が軽微ではないのが確認出来るかと思います。
次に、 月次の発電量グラフを以下に添付します。
添付のように、5月中旬に運転開始しましたが、伐採を完了したのが、8月の初旬。6月と7月は丸々影影響があった状況です。少し具体的に影響度を検証してみます。
上記のグラフの値を下記の表で纏めます。
注1:ロス発電量とは、PCS1とPCS2以外のPCSの平均からPCS1及びPCS2が発電した実績売電量を引いた値です。本来は他のPCSと同等の発電が出ることから差分をロスとしております。
注2:売電単価が27円+税金です。
また上記からどの程度影響があったのかを以下に纏めました。
たった数枚のパネルが影に掛かっているだけで、PCSに与える影響が40%弱という結果になりました。
上記からも影の影響が影に掛かっているパネルのみでなく、相当程度の影響があると理解頂けたでしょうか。
少しでも影に掛かっている箇所があったら、すぐそれを解消することを推奨します!
個人としては、2018年8月に伐採をして頂き、無事に解消出来ております。
例えば、これが1年であった場合は粗々計算で約24万円
20年間で480万円ですので、相当な金額インパクトです。
≪参考》
会社では年中影に掛かるパネルがある場合は、それを撤去(在庫保存)しております。実はそちらの方がパフォーマンスは向上するのです。発電しないパネルが混ざっているとそこが抵抗となり(熱)全体に悪影響を及ぼします。
◆予防措置
私は現地視察の段階で影に掛かりそうな箇所を特定し、売買契約書もしくは工事請負契約書でそこを解消するように手当てをして契約締結としております。
施工会社もプロなので本来は、影がある箇所が予め分かっている場合は、それを踏まえた発電量予想、もしくは影を解消するような施工を進めるように協議をしていきます。
2期目は伐採しましたが契約書に記載していたため追加費用なしで対応して貰いました。
以上です。参考になれば幸いです。