『現役商社マンの太陽光投資』リスクとリターンに向き合う

仕事では100MW以上の売買経験、プライベートでも2基の太陽光を保有。『その投資、本当に大丈夫』という観点で、個人では中々知ることが出来ない『潜在的リスク』の確認方法等を説明し、投資判断に役立つ情報発信します!

パネルの増設投資大公開①_増設のポイントを説明

こんばんは。Mihoです。

パネルの増設について、私が行った実例を踏まえて説明します。

 

今は過積載(PCS容量と比べパネルを多く設置する)が一般的で、パネルの単価が下がったことから低圧太陽光では100kWを多く目にするようになっております。

しかし2~3年前は、過積載はここまで加熱していませんでした。

今回は私が今年の1月実践した『栃木の太陽光の増設投資』を説明します!!

 

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◆なぜ過積載が良いか

そもそも、ではなぜ過積載をするのが良いかというと、単純に売電量を増やす事が出来るからです。PCS容量より売電することは出来ませんが、朝や夕方及び曇り等まだ発電が十分でない時間帯は、発電量<PCS容量となっておりますので、この時間帯を狙って売電量を増やす試みです。

 

過積載の説明は『タイナビ発電所』が、図示もしてあり分かりやすいです。

https://www.tainavi-pp.com/investment/solar/92/

 

私の行った増設工事内容を公開します!!

 

◆増設内容

①増設規模:2.16kW

 -工事前:77.76kW(288枚の270W)のパネル容量

 -増設後:79.92kW(8枚増設の296枚) のパネル容量

 

②増設工事額:50万円税込

 

③工事時期:2019年1月(運転開始から8カ月経過)

 

④FIT単価27円/kWh

 

⑤増設による発電増予想:年間6~7万円(2,460kWh増想定)

 

⑥増設投資回収:7~8年

 

⑦増設投資利回り:約10~11%

 

 

≪増設工事のポイント≫

Point1:増設出来る容量を確認する(3-3ルール)

ルール外の場合はFIT単価の見直しをしなければならないリスクもあります。3kW未満且つ設備容量の3%以内。

私の場合、77.76kWでしたのでその上限は2.33kWです。その為8枚(2.33kW>2.16kW)の増設が上限となりました。

 

※2018年8月31日よりFIT法が改正され3-3ルールに変わりました。ここを間違えると既存の設備もFIT単価が変更となる為くれぐれもご注意ください。

詳細は、下記の経産省HPを確認お願いします。

 

https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saiene/kaitori/fit_point.html

 

 

Point2:工事着工前に事前変更届を提出

違うパネルを使用すると、「事前変更申請」になる為ご注意を。

工事業者様に頼むのもありですが、事前に届出もしくは事前変更申請を行ったかを注意深く確認してください。

 

Point3:増設は1か所ではなく、2ヵ所以上のPCSに繋ぐ

 

 1か所にパネルを多く置くと、PCS容量が上限に達し安くなる為、増設のパネルを出来るだけ分散させて接続してください。私の場合も1か所のPCSではなく、2ヵ所のPCSに接続頂くように設計段階で話を進めました。

 

Point4:発電量はコンサバに見る

 既存の発電量と同等の発電量を想定することがありますが、過積載を増やすことでピークカットも増える為、以下のようにコンサバに見ることを推奨します。

 

 増設部分の発電量 = (増設容量(kW)÷既存容量(kW))×既存発電量(kWh)×0.9

 

 

Point5:増設工事は1月~2月に

1~2月は発電量も少ない時期である為、工事の際に停止するとなっても発電量の影響は軽微です。また償却資産税申告に関しても増設分は翌期の対象となる為、それに伴う税金影響も少なくなります。

 

Point6:PCS保証が無くならないか事前に確認

 PCSメーカーによっては、PCS保証が15年等の保証があるものがあります。その場合、増設工事を行うことで保証が外れないかを事前に確認された方が安全かと思います。私の場合は同じ販売店及び施工会社を通して、増設工事をお願いした為、保証は継続となりました。

 

増設工事は初期投資に比べればリスクが限定的であり、且つその割に費用対効果有る為一度は検討をオススメしたいです。

 

次回は増設投資の発電量実績及び写真等を公開します。乞うご期待下さい。

 

以上です。

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