『現役商社マンの太陽光投資』リスクとリターンに向き合う

仕事では100MW以上の売買経験、プライベートでも2基の太陽光を保有。『その投資、本当に大丈夫』という観点で、個人では中々知ることが出来ない『潜在的リスク』の確認方法等を説明し、投資判断に役立つ情報発信します!

太陽光設置住宅の展望_オール電化住宅が普及?

 

Mihoです。

この1週間子供が熱を出し、会社にもまともにいけない日々が続きましたが、復帰しました!やはり、家族と子含め健康第一ですね。 

 

皆さんご存知かもしれませんが、200911月より開始した固定買取制度(FIT)の期限切れ(10)が切れる『期限切れFIT』の太陽光が出てきます。

いわいる2019年問題』です。

 

今まで40円近くで売電していたのが、5~12/kWhとなります。それにより、大きく家庭用太陽光の位置づけが変わると考えております。

 

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太陽光パネルはまた1015年近く使えるため、PCSを一部更新して引続き利用する人が圧倒的多数となります。それで社会はどうかわる?のか、また何が一番お得なのかを検証したし、共有したいと思います!

 

 

◆FIT終わると電気を『売る』から、『使う』へ

201911月より、始まった固定買取制度は、家庭用太陽光の単価は、48/kWhで始まりました。そしてその期限が201911月より、10年間が経過するのもが徐々に出始めます。

 

何もしなければ、電力会社の余剰買取価格である57/kWh程度となり、小売電気事業者に売電先を切り替えると、8円~10円/kWhの単価で売電が可能となります。

単価は下がるけど、引続き、売電事業をする方も多いかと思います。

またその電気を買うべく多く小売電気事業者が自然エネルギー由来の電源として購入合戦が始まると思います。

 

しかーし、それはよーく考えると大変勿体ないことをしてます。

 

 

《一般家庭の電力使用量》

一般家庭の平均の電力使用量は、月に平均で約31kWhです。

下記のようになります。

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購入電力平均単価_例:東京電力


つまり、平均30円近い電気を購入し、8円で電気を売ることになります。

大変、勿体無いことに気付いて頂けたと思います。。。

月30万円で掛けて保育園に預けて、8万円の収入を得るようなイメージでしょうか。

そこで下記の①と②を検証します。

 

 

    蓄電池の検証

よーく考えられる方法は、

蓄電池を用いて太陽光の電気を貯め、家庭用で使う」方法です。

蓄電池は一般の家庭用サイズは、約100~180万円程度します。

 

蓄電池を120万円で購入した場合、当然雨の日もあり、更に蓄電地の効率(蓄電及び放電)を踏まえると、月5千円程度の節約となります。

単純に回収まで20年を要するため、災害の備えとしての付加価値となりますが、決してお得ではございません。

 

 

    エコキュートの利用

これは、ヒートポンプといい、1のエネルギーを4~6に変える方法で、変換効率がガスや太陽光ではあり得ないエネルギー効率が100%オーバーとなる最も優れた家庭用のエネルギー機器です。


※外気のエネルギーを有効に活用できるため、100%以上のエネルギーを実現できます。

 

またこれは蓄電池と近い機能があります。

熱をお湯としと、貯めることが出来ますので、日中太陽光で発電した電気を、温水で貯める、お風呂等の温水に用いることが出来ます。


そのため、電気代は大きくは変わりませんが、ガス代が安くなります

 

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圧力管理_ヒートポンプイメージ

 

上記のように、今まで晴れている時間は売っていた電気を熱や電気として貯め、夕方や夜にその電気を使用するようになるでしょう。 

 

FIT期限切れによる業界変化

上記で期限切れFITで電気を売るから使うへについて書きましたが、都市ガスの首都圏より、LPガスを用いた方がガス代が高いため、節約効果が大きく期待されます。


今までガスでお風呂の追い炊きをしていたのが、エコキュートで行うことにより、ガスの使用量が節約になります。

 

更に深堀すると、

LPガスの使用量は、一般的に給湯:料理⇒8:2

 

●通常

一般:月使用量 15Nm3 

   (給湯12m3+料理3m3)

料金:2000+500/m3×15m39,500/


エコキュート設置

エコキュート

 月使用量 3m3+12×(1-0.66)=7.08m3

 ガス料金:2000+500/m3×7.085,540/

電気資料量増:100kWh

 

※ガス代年間約47,520円削減電気込年間24,608円削減

 

上記のように、ガス代が大幅に節約となります!!

しかし、料理の残りの2割のためだけにガスを使うかというと・・・

 

ガスは基本料と従量料金と2部制の料金体系である為、2割(料理)の為だけに基本料を払ってガスを使うのは勿体ない。

 

オール電化にするとガス代が全く掛からないため(ガス代9,500/月がなくなります)。電気代が上がりますが、それでも経済合理性が高くなります。

 

 

余談ですが、

蓄電池の家庭容量は、412kWh

半日~1日分の電力を賄える蓄電池容量となります。

 

一方で、日〇社の『LE〇F』の電気自動車は

蓄電池容量は24kWh

23日分電気を賄うことが出来ます。

 

しかも価格が車込みで350万円くらいで購入可能です。

元々車を購入予定で、蓄電池も欲しいと考えている方は一番コスパが良い方法です。

 

 

※結論

FIT期限切れ太陽光でFIT、世の中はこうなる!

 

☆約8円~12/kWhの単価で買取合戦が開始

(ガス会社はオール電化への防衛を意図して買取を進める)


☆住宅メーカーや電力会社及びガス会社は、電気を使う商材を販売が促進


☆経済合理性の高い、エコキュートが売れ一部はオール電化化が進む

(特にLPガスが普及しているエリア)


☆蓄電池は販売が促進されるものの、一部お金持ちのみで普及(災害対策踏まえ)


 ☆自動車業界では、電気自動車+エコキュートの組み合わせが脚光を浴びる!

 

 

いかがでしたでしょうか。

私の推測ですので参考にしてみてください。

 

以上です。

 

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